例えば、最近、元気がなくて心配な学生や、授業態度が気になる学生に対し、
教師は個人的に声をかけます。
学生に話しかけ、じっくり話を聞き、
共感した後、アドバイスをしたり、時には注意をしたりします。
この時の声のかけ方、共感を表したり、
アドバイスをしたりする表現にマニュアルはありません。
それは教師とその学生が構築してきた関係、距離感によって変わってくると思います。
介護職をしている外国人に、利用者さんに対する声かけ表現を教えることがあります。テキストも販売されています。
外国人介護職は日本語での適切な声かけを学ぶ必要があります。
ただ、自身も介護施設で利用者さんと接していて思うことは、日本語教師と同じく、やはり声かけにマニュアルはないということです。
介護職は傾聴・共感の姿勢を忘れてはいけないと初任者研修で習いました。
その点を踏まえた上で、利用者さんにどのような声かけ表現を使うかは、介護職とその利用者さんが構築してきた関係によって変わってくると感じます。
以前、介護職をしている外国人に声かけ表現を教えたとき、この表現の先に何かがあるのでは?と漠然と感じました。
また、介護職員の年齢によって、声かけ表現は変わってくるのではないかとも
感じました。
今後、外国人介護職に声かけ表現を教えるとき、この視点を生かしていきたいと改めて思いました。
そして、初任者研修で習った傾聴・共感の姿勢は日本語教師にも必要な姿勢であると確信しました。
学生に声かけをする際、より意識して行うように心がけたいと思います。