「先生は日本人じゃありません。」2019年9月18日

何回か、言われたことがあります。
教え始めて数ヶ月以上経った学生に言われます。

この意味はすぐわかりました。
「日本人なのに、はっきりものを言う。」という意味です。

自覚はもちろんあり、教師になってすぐ、韓国で教えていた頃は、自分のこの性格を隠さなければと気をつけていたこともあります。

海外の日本語学習者は知り合う日本人が少ない。ゆえに、日本語教師はある意味日本人代表、典型的な日本人だと思われる可能性が高いと思っていたからです。

日本留学の経験のある韓国人の日本語教師からは、「日本人じゃない。」と笑いながら、言われていましたが。

けれど、隠そうとしても、限界があります。教師の性格は授業を通して、学生に
見抜かれるものだからです。

ここ数年は「日本人じゃない。」と言われると、「日本人のことがよくわかるようになったんだなあ。」と思うようになりました。

教師もいろいろなタイプがいます。

日本人らしいソフトな物言いをする先生を見ると、うらやましいなと感じます。

ただ、婉曲表現を教えるときは、自分が
うまく使えず、若い頃、失敗した経験があるので、学生の気持ちになり、教えることができていいと、プラスに考えるようにしています。自分の失敗談を話すこともあります。

ちなみに、いちばんおもしろかった学生のコメントは「先生はアメリカ人です。」

一瞬、頭の中が「?」マークになりました。

「‥顔じゃありませんよね?中身?」と聞くと、複数の学生がニコニコ笑いながら、頷いていました。

一口にアメリカ人といっても、人それぞれだと思いますが、イメージで発した言葉だと思います。

今でも、「私は、はっきりものを言う性格!」と開き直っているわけではなく、一応、努力はしています。

ただ、性格は簡単には変わらないので、
まずは自分の性格を自覚した上で、学生に接することが大切だと思っています。

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