金城武の日本語 2018年5月10日

今から20数年前、深夜、
アジアンビートというアジアのポップソングを取り上げた、おもしろい番組がありました。

司会は無名時代のユースケサンタマリア。このおもしろい人は!?と、びっくりしました。

中国、香港、台湾、韓国、タイ、
インドネシアなどの人気スターの歌を紹介する、当時としては画期的な番組でした。

時々、番組にゲストとして
人気スターが登場しました。

その中の一人が金城武。まだ日本では無名でした。

台湾の歌手として紹介されていました。

お父さんが日本人、お母さんが台湾人とのことで、日本語で話していましたが、びっくりしたのはその日本語です。

くだけた友達言葉で、ユースケと、ノリは合っていましたが、上から目線に感じる話し方で、どうしてこの日本語?と思いました。

その後、しばらく経ち、日本でも有名になり、日本語を話している姿を見たら、丁寧な日本語も織りまぜ、きれいに、自然に話していました。

経歴を見ると、中学までは台湾の日本人学校、高校からはアメリカンスクールに通っています。

謎が解けた気がしました。

映画スターとして、有名になる過程で、丁寧な日本語を勉強し直したのではないかなと推測します。

ミスのない、きれいな日本語はお父さんが日本人であること、日本人学校に通っていたことで、身についていたはずです。

でも、T PO に合わせた日本語は、当時はできなかったのか、そういう指示があったのか。

友達言葉は流暢に話せるけど、丁寧な日本語は苦手という学生はたまにいます。

でも、やはり使い分けができないと、誤解も生じてしまうので、そのような学生は丁寧な日本語を使うよう、意識させるようにします。

初級のテキストも、です・ます体から勉強しますよね。

金城武を見ると、どうしても当時の日本語を思い出してしまうんですが、やんちゃな雰囲気の彼には合っていて、懐かしくも感じます。

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