昔、英語の授業で、発音練習のみ一時間やるというクラスを受けていました。
先生はネィティブで音声学が専門だったと思います。
日本人の苦手なRの発音をひたすら繰り返したり、正直、楽しいとは思えませんでしたが、自分が教師になってから、
発音練習の重要さに気づきました。
日本語学校のように、大人数のクラスだと、なかなか個人個人の発音矯正をする時間は取れません。
また、個人の発音を他の学生の前で、
しつこく矯正すると、その学生が自信をなくし、発話をためらうようになることもあります。
発音と母語の干渉を考えると、同じ国の学生しかいないクラスなら、可能だと思いますが、多国籍だと、難しい面も。
それでも、初級のテキストに入る前に、ひらがな、片仮名を集中して教えるときに、発音練習を兼ねることはできます。
特に、促音、長音は国を問わず、難しいです。
今は、初級向け、中級向けの発音練習の優れたテキストや、シャドーイングの
テキストもあります。
日本語がある程度、話せるようになっても、発音が悪いと、下手に聞こえてしまいます。その逆もあります。
私も外国語の発音は苦手なほうな
ので、学生に日本語の発音を指導する機会をなるべく作りたいと思っていますが…。
発音練習は本当に大切です。