通常、日本語教師養成講座では、まず理論を学んでから、実践演習に入ります。
逆に言うと、日本語教育の理論を学んでからでないと、実践演習には入れません。
理論は日本語教育能力検定試験の対策にもなるので、内容は多岐に渡ります。
その中でも、実際に教えるために、大切なのは日本語文法、語彙論、文字表記、教授法、指導法、言語学などでしょうか。
母語の獲得と、大人になってから始める外国語の習得法は違います。
まず、日本語をひとつの外国語として捉えて、分析していく視点を養わなければなりません。
そのため、国語文法と日本語文法は用語や分類に違いがあるのです。
私が勉強していたとき、中でも、直接法の教え方や、日本語文法の講義は目から鱗が落ちました。
とても新鮮で、おもしろかったです。
理論に従った教え方で、ゼロレベルの学生が、日本語が話せる、聴ける、読める、書けるようになっていく過程は感動するものがあります。
講義のときに、ただ覚えるのではなく、自分ならどう教える?など、常に考えながら学ぶようにすると、後々、役に立つと思います。
私は理論を学んでいるとき、もう一冊ノートを買い、同じことを書いて、復習
していました。
今でもたまに、養成講座時代のノートを見ると、改めて基礎の大切さを感じます。