日本語学校の留学生は、ひらがな、カタカナ、漢字を勉強しなければ
なりません。
もちろん、国である程度、学習していますが、
忘れている文字や、字形が崩れて
いる場合もあります。
ですから、入学後、丁寧に練習していきます。
アルファベットを思い出すと、
ひらがな50音を覚えるだけで、
かなりの負担であることが
わかります。
一見、覚えにくそうなハングル文字も、ひらがなに比べると、システマチックに作られており、ずっと覚えやすいです。
ひらがなもカタカナも元は漢字から来ています。
けれど、元の漢字とかなり違いますし、日本人も、漢字圏の学生も、
あまり意識したことはないと思い
ます。
頑張って、ひらがなを覚えたところで、ひらがなと似た文字も多い
カタカナの学習へ。習う学生は大変です。
そして、最後に漢字が待ち構えています。
非漢字圏は言うまでもなく、漢字圏の学生も、自国と少し違う字体も
ある日本語の漢字を正しく書くのに練習しなければなりません。
カタカナ、漢字は日本語学校にいる間、繰り返し繰り返し復習しながら、覚えていきます。
教師側も、書き順に関しては、確認してから教えなければなりません。
ひらがな、カタカナ、漢字、確認してみると、自分の書き順と違うことがあります。
文字を覚えるのはそれほど簡単ではないという認識の上で、指導していくことが大切だと思います。
国籍や、個々のペースにより、習得度に差が出ますが、教師は学生の
目線に合わせて、効果的に、根気強く教える必要があります。
ちなみに、文字指導は、対象者によっては、行わない場合、ひらがな、カタカナだけを教える場合も
あります。