客観的視点の大切さ 2018年8月13日

最近、新しい機関で教え始めたり、教師研修講座を行ったりしていることで、改めて客観的視点の大切さを感じています。

教師は授業中は一人きり。自分で授業の振り返りを行っていかないと、なかなか成長できません。そのためには、授業中に「もう一人の自分」を置き、客観的に見つめさせます。

授業中、「今の導入はわかりにくかった。」とか、「今、自分がしゃべりすぎている。」とか、「この応用練習は難しすぎた。」とか、もう一人の自分がフィードバックをしてきます。

子どもの頃から、物事を俯瞰して眺めるタイプだった私は、新人の頃から自然に行っていましたが、ある時、もうひとりの自分を置いていることに気づき、その後はより意識して、その声に耳を傾けるようになりました。

この視点は授業だけではなく、学生と関係を築く上でも、大切だと思います。
特に、大人数クラスでは、学生全員が自分と合うとは限りません。これは当たり前のことで、そのためもあり、複数の教師で教えているのです。

新人の頃、「この学生は自分とは合わないと思っているのではないか。」と、不安になったり、また、私自身が「この学生はちょっと苦手かも…」と思ったりしたことがあります。

そういう学生がいたときは、休み時間など、1対1で話すチャンスがあったとき、笑顔でさりげなく話しかけるようにしていました。

そうしていくうちに、苦手だと感じる学生はいなくなりました。私の授業に合わないと思う学生はいるかもしれませんが、「まあ、他の先生もいるから大目に見てね。」と、心の中で語りかけつつ、あまり気にしなくなりました。

「客観的視点」を持つこと、養うことは、あらゆる局面で、教師にとっては大切なことだと私は思います。

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