代表選手はやりもらい補助動詞です。
あげもらいという先生もいますが、私は養成講座でやりもらいと習ったので、この用語が染みついていますが。
なぜ難しいか?
それは使わなくても文が成り立つからです。
友達に手伝ってもらいました。
友達が手伝いました。
日本人なら、二つ目の文には違和感を覚えるのではないでしょうか。
やりもらい補助動詞の「~てもらいました」「~てくれました」には、感謝の気持ちが込められています。
でも、外国人学習者にはピンと来ません。
ドリルで文が作れるようになっても、実際の生活で自然に使えるようになるには時間がかかります。
同じような文型に受身動詞があります。
このような文型を教えるときは、
学生の頭の中にその文型の機能が
自然に浮かぶ場面を提示し、実体験で文を作らせることが大切です。
そして、勉強した後も、これらの文型を使ったほうが自然なときは、学生の発話を直していきます。
文型がミスなく言えるイコール実際の場面で自然に使えるようになるというわけではないのです。
文型によって、違います。
教える前に、文型分析をしっかりしてから、教案を練ることが大切
です。