学生のスピーチは学生のもの 2018年10月12日

日本語教育機関では、修了式、卒業式などに学生のスピーチ大会が行われることが多いです。

今まで学生のスピーチ指導をしたり、様々な機関でスピーチ大会を見てきました。

スピーチ指導でいちばん大切なのはその学生のレベルに合わせた添削、指導をすることです。

日本語のミスや、意味の通らない文は訂正を入れます。構成もアドバイスして、練り直しをさせます。

また、その学生のレベルより低い日本語力で書かれた作文は、もっとレベルを上げるように指導します。

ただ、その学生のレベルを超えた日本人のようなスピーチに直してしまうと、それはもう学生のスピーチではなく、教師のスピーチになってしまいます。残念ながら、そのようなスピーチを聞いたことがあります。教師なら、教えたことがない学生でも、すぐにわかります。

日本語力にかかわらず、スピーチには学生の個性が出ます。その個性を生かして指導することがいちばん大切なのです。

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