日本語教育機関では、修了式、卒業式などに学生のスピーチ大会が行われることが多いです。
今まで学生のスピーチ指導をしたり、様々な機関でスピーチ大会を見てきました。
スピーチ指導でいちばん大切なのはその学生のレベルに合わせた添削、指導をすることです。
日本語のミスや、意味の通らない文は訂正を入れます。構成もアドバイスして、練り直しをさせます。
また、その学生のレベルより低い日本語力で書かれた作文は、もっとレベルを上げるように指導します。
ただ、その学生のレベルを超えた日本人のようなスピーチに直してしまうと、それはもう学生のスピーチではなく、教師のスピーチになってしまいます。残念ながら、そのようなスピーチを聞いたことがあります。教師なら、教えたことがない学生でも、すぐにわかります。
日本語力にかかわらず、スピーチには学生の個性が出ます。その個性を生かして指導することがいちばん大切なのです。