学生に焦点を合わせる 2018年2月9日

今まで初級が終わると、レベル別クラスになる学校や、初級後半からレベル別になる学校で教えてきました。

日本語学習歴イコール日本語力ではありませんから、差が生まれます。

国籍により、本人のペースにより、学習意欲などにより。

伸び悩んでいるクラスを教えるのは易しいことではありません。

あくまで学生に焦点を合わせなければ
なりません。

「私がこんなに頑張って教えているのに、ついてこない、伸びない!」と、
自分に焦点を合わせてしまうと、学生の気持ちが見えなくなります。

私も昔、経験があります。自分の誤りに気づいてからは変わったと思います。

伸び悩んでいることをいちばん自覚しているのは学生だということ、それをストレスに感じながら、授業を受けている
学生もいるということを知らなければなりません。

初級が終わったからとか、何年勉強したからとかではなく、そのクラスに合わせたテキストと内容で授業をすることが
大切です。

中級の勉強をしているけど、初級を忘れていたら、時々、初級の復習をしてみるとか、ゲームやインタビューワーク
など、学生が楽しみながら学べる活動を取り入れるとか、ある意味、いろいろな工夫ができるチャンスです。

優秀で真面目なクラスは鋭い質問の対応さえできれば、教師にとっては教えやすいでしょう。

でも、いちばん力を試され、学生の気持ちを理解するチャンスがあり、勉強に
なるのは、こういうクラスなのです。

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