学生との距離感と接し方 2018年8月24日

プロとして教える際、必須条件は学生と教師のラインを引くことです。

これは新人の頃から、教師は無意識に行っています。

具体的には…と、考えてみましょう。学生時代を思い出してください。

優しすぎて、学生になめられてしまう先生、ひいきをする先生、このような教師はラインが引けているとは言えません。

ラインを引いたうえで、学生にどのように接するか、それは教師の個性、経験により異なります。

ただ、どんな日本語教育機関でも、上から目線で学生に接すると、学生の反発を買います。彼らは子どもではなく、大人だからです。

私が新人の頃、憧れていた先生方は、毅然とした佇まいで、学生に厳しくすることもできる。でも、学生への深い愛情が溢れていて、学生から尊敬されていました。

私もそうなりたい…と、長年、思ってきましたが、個性が違うことに気づきました。

今の私は、基本、横から目線で、学生に寄り添うように、
接するようにしています。そのほうが語学の授業は学生がリラックスして、発話しやすいので、効果があると思っているからです。
但し、厳しく注意するときはします。その後、フォローもします。また、学生ひとりひとりに愛情を感じています。

経験を重ね、この境地にたどり着きましたが、新人、中堅の頃は、ずいぶん学生への接し方で悩んできました。

正解はないと思います。教師の個性が生かせればいいと思います。ただ、ラインを引くこと、上から目線にならないこと、学生に愛情を持つことはとても大切だと思います。

経験を積んでも、なぜか学生に、突っ込みを入れられることが多く、憧れていた教師像には届きませんでしたが、これも私の個性だと思うようになりました。

ちなみに、最近の学生の名言(迷言?)は…休み明けから、クラス編成が変わり、学生が半分、入れ替わりました。学生に、「みなさん、クラスメートの名前を早く覚えましょう。」と言ったら、ある学生に、「先生は覚えましたか。」と聞かれ、「…今、頑張っています。」と、答えてしまいました。

日本人なら、普通しないような発言ですが、それもこの仕事のおもしろさだと、楽しんでいます。

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