学生からのお土産、プレゼント 2018年10月26日

日本語学校の教員室には、一時帰国した学生や、遊びに来た卒業生からのお土産が置いてあります。

各国のお菓子、時にはおつまみ、お茶、紅茶、コーヒーなどのティーバッグ。

珍しいお菓子や、飲み物もたくさんあり、先生方とわいわい言いながら、味見しながら、癒しのひとときを過ごしています。

一時帰国し、日本に戻るとき、学生は友達や、知り合いの日本人などにあげるたくさんのお土産を持って来ます。
それに加え、学校に対するお土産を買うのは荷物になるし、大変でしょう。それでも、買ってきてくれる彼らの気持ちが何よりうれしいです。

教師をしていると、個人的にお土産や、プレゼントをもらうことも多いです。どの教師も同じだと思います。
何をもらってもうれしいです。

私の部屋には、学生からのお土産・プレゼントコーナーがあります。各国の人形や、民芸品などが飾ってあります。

長年、教師をしていると、意外なものをもらい、驚かされたり、感動したりすることがありますが、いくつか紹介すると…

韓国で教えていたとき。

プロのイラストレーターの学生からもらった市販の大量のグリーティングカード。素晴らしいイラストが描かれていて、もったいなくて使えません。

兵役に就くため、学校を辞める学生がくれた、自分の好きな韓国の歌を編集したカセットテープ。

日本では。

クラス全員でお金を出し合い、プレゼントしてくれたネックレス。

ある日本語学校を辞める最後の授業のとき、普段、無口で無表情だった学生が、「今日、最後?ジュース買ってあげるよ。」と、ぶっきらぼうに言って、買ってくれたジュース。

教卓にポツンとひとつ置かれていた、日本でメジャーになる前のインスタントの辛ラーメン。「誰ですか。」と聞くまで、名乗ってくれませんでした。

日本語で書かれたカードや手紙も、本当にうれしいプレゼント。

また、最後の授業の日や、卒業式に「今までありがとうございました。」という言葉。これも最高のプレゼント。

言葉はなくても、「一緒に写真を撮りましょう。」これもうれしいプレゼント。

教師は、プレゼントも、お土産も、カードも、言葉も、何もなくても、学生からたくさんのものをもらっている仕事だと思うので、申し訳なく思ったりもします。

わたしから学生に贈ることができるのは「言葉」のプレゼント。
辞めるその日まで、たくさん贈り続けたいです。

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