バブル期に、ハリウッド映画などを見ると、スーツにメガネ、礼儀正しく控えめに、ペコペコと何度もお辞儀をする日本人サラリーマンが度々、登場していました。
海外から見た「ステレオタイプの日本人」の姿。
今まで、数多くの国の日本語学習者を教えてきました。
彼らの母国の文化や、習慣に起因する行動様式や、思考傾向はあると感じています。
けれど、一人一人は皆、違う個性を持っています。
日本人もそうですよね。「日本人」ではなく、「〇〇さん」なのです。
0レベルの新入生がどっと入ってくると、初めのうちは、同じ国から来た学生たちは、顔つきが似ていて、名前が
なかなか覚えられなかったりします。
でも、日本語がだんだん上手になり、いろいろ話せるようになってくると、一人一人の個性が明確になり、名前がスッと出てくるようになるものです。
時々、日本人の友人に似た性格の学生がいたりして、その学生を見るたび、友人を思い出すこともあります。
来年4月から、国策により、多くの外国人技能実習生が日本に住むことになるでしょう。
彼らは「〇〇人」ではなく、「〇〇さん」という同じ人間であるという視点を日本人が持って、接することを願っています。