作文の気づき添削 2018年8月19日

日本語学校の主たる目標は、学生を専門学校や、大学などに進学させることです。

これらの機関に合格するためには、志望理由書を書かなければなりません。試験で作文がある機関もあります。

そのため、初級のうちから作文指導は欠かせません。

作文は、テーマを与え、学生に書かせ、それを教師が添削して返却する方法もありますが、いちばん効果的なのは
気づき添削だと思います。

気づき添削は、助詞のミス、文法のミス、文のねじれ、表記ミスなどを記号を使い、次回の2回目の授業のとき、学生自身に直させるようにします。

もちろん、意味の通らない文や、構成がおかしい作文などもあるので、教師が個別にアドバイスを与えていきます。

学生によっては、自力では直せないので、そうした場合も教師が一緒に考えたり、ヒントを与えたりします。

うちで久しぶりに気づき添削をしましたが、半分休みボケしていることもあり、時間がかかりました。

一度、気づき添削をした後も、見落としもあるので、もう一度、読み返します。

テーマが与えられていても、テーマとずれてしまったり、同じことが何度も書かれていたり、意味の通らない文が多かったりすると、より時間がかかります。

学生は何を書きたかったのか。学生の性格や日本語力を思い浮かべながら、その学生になったつもりで、想像しなければなりません。

大人数クラスの場合は特に大変です。次回の書き直しのために、一人ずつ、フィードバックをする点をメモしておきます。

また、初級が大変…というわけでもなく、レベルが上がると、既習文法も増えてくるので、その使い方が微妙に不自然な文も出てきます。

気づき添削は学生にとっても、教師にとっても、かなり頭を使う作業ですが、書く力を伸ばすには大切だと思います。教師も勉強になります。

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