住めば、話せるようになる? 2018年12月1日

外国に住めば、自然にその国の言葉が話せるようには…ならない。

私自身が経験したことです。
日本語教師になってすぐ、韓国に行きましたが、言葉が全くわからない状態でした。

しかも、仕事では韓国語は使いません。
日本語だけで日本語を教えていました。

まず、ハングルの読み書きを何とか自習し、韓国語の会話のクラスで少し勉強しました。
けれど、容易なことではありませんでした。

韓国の日本語学校は毎日、6時間授業がありました。
朝6時~8時のクラス、昼の時間のクラスはあまりなく、後は、夜6時~8時、8時~10時のクラスを担当することが多かったです。

合間の時間は授業準備。そして、少し昼寝をしないと、
体がもちませんでした。

もちろん、同じスケジュールでも、韓国語を勉強し、
どんどん上手になっていった同僚もいます。
要は、外国に住んでも、勉強しなければ、その国の言葉が上手に話せるようになるわけがないのです。

日本に住んでいる多くの外国人。

日本語学校、専門学校、大学、大学院の留学生。
ビジネスマン、技能実習生。
定住者(日系人、難民、日本人の配偶者、外国由来の児童など)。

彼らの「日本語力」は人により違います。
日本では、日本語ができないと、生活は不自由であり、
大きなストレスになります。

独学で勉強する外国人、日本語教師に習う外国人、
日本人や母国の友人に習う外国人、地域の日本語教室に
通う外国人、勤務先の日本人に習う外国人…。
様々な形があると思います。

彼らは忙しい生活の中で、大変な思いをしながら、日本語を学んでいるのです。

今後、彼らには、より多くの支援が必要になるでしょう。

「自分がその立場なら、どうだろうか。」という視点を
忘れてはならないと思います。

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