ある日のこと。
連日のうだるような暑さと、慣れない異国の生活に疲れがたまってきていて、学生もあまり元気がありませんでした。
ゲームなどができる授業内容ではなく、活用や、文作成の時間だったので、どうしよう、雰囲気を変えたいと、休み時間に同僚の先生に相談しました。
いろいろなアイディアを出してくださり、リズムCDという、歌なしのリズムが流れているCDを使ってみることにしました。
とにかく音楽をかければ、皆、元気になるかなと。
どう使うかも考える時間がありませんでしたが、とりあえず音楽を流してみました。
すると、学生は興味を持ち、笑ったり、何か言い始めたりしました。
ペア練習をしたかったので、音楽に合わせて、「はい、ペアで練習、2分です!」と、ラップ調で指示してみたら、よく取り組んでくれました。
発表のときも、音楽を流し続けました。
そして、指示出しはまたラップ調で。
こんなアイディアは、教案を書く時点では、思いつきません。
何回もやるものでもないと思いますが、意外性が興味を惹くということに、改めて気づきました。
ただ、いちばん楽しんでしまったのは私かもしれません。
学生が楽しめる工夫ができたら、
もっとよかったかなと思いました。