学校といえば、テストはつきものです。
日本語学校では、日本語能力試験の対策試験、日本留学試験の対策試験が、試験の時期に合わせて行われるのが一般的です。
また、学期末テストも、もちろんあります。
それ以外に、定期的に復習テストが行われます。
私が経験したのは、毎週末、担任が復習テストを作成する学校。この学校は非常勤が担任だったので、毎週、作成していました。テスト作成は教師にとって、非常に勉強になります。
ただ、他の学校では、メインテキストの復習テストは学校で作成してあるものを使用することが多かったです。
今の学校も既存のテストを使用しています。今、いちばんゆっくり進む初級のクラスに入っていますが、採点は相当大変です。採点も教師にとって、鍛えられます。
自身を振り返っても、学生時代、苦手だった数学のテストなどは、早々とあきらめてしまっていたことを思い出します。
復習テストの前に、学生に、問題に全部目を通すこと、あきらめないで最後まで取り組むように言いました。今回のテストは学生のレベルを考えると、文を書く問題が多くて、難しかったと思います。
テスト中、「難しい…」「できない…」とぼそっとつぶやく学生が何人かいましたが、私は学生に張りつき、選択肢のある問題からやるように、さりげなく問題を指したり、目が合うと、笑顔で「頑張れ!」光線を送ったりしていました。
しつこいなあと我ながら思いますが、皆、最後まで、できない問題があっても、取り組んでいて感動しました。
私の学生時代より根性があります。
今朝、採点が終わりました。ひとりひとり点数は違っても、今ある力で頑張って答えを書いたことが伝わりました。点数だけ見ると、がっかりする学生もいると思いますが、取り組む姿勢が何より大切だと思いました。
採点は、一度、チェックした後も、漏れがないか、採点ミスがないか、何度も見直します。ひらがな、カタカナ、漢字のミスも注意深く見直します。そして、返却時に、フィードバックを行います。
ほとんどの学生が弱い問題は、教えた教師へのフィードバックでもあります。次に教えるときに生かせます。
テストは学生のためだけにやるものではないのです。