語学の授業はレベル別に分かれていますが、レベル差は生じてきます。
特に、大人数クラスではばらつきが出ることが多いです。
クラスの到達目標に合わせて、カリキュラムを作成し、進めますが、上位層の学生が積極的に発話し、クラスを引っ張ります。でも、彼らの中には、もっと早く進めてほしいと、物足りなさを感じる学生もいます。
そして、遅れ気味の学生は、消極的になりがちです。
では、カリキュラムに沿いつつ、どちらの学生も満足感が得られる活動とは?
文型や語彙の練習になるゲーム→ゲームをすると、学生は燃えます。普段、消極的な学生も積極的に発話し、取り組む姿が見られます。
ショートスピーチ→トピックや、文型を指定し、短いスピーチをします。上位層の学生は実力を発揮するチャンス。自分のレベルで、発表ができます。学生の現状や、本音を知ることもできます。
ピア活動→学習者同士が協力して学ぶ学習方法。様々な活動に取り入れることができますが、特に、レベル差が生じる読解を、レベル差があるふたりをペアにすると、得意な学生が自然に先生役を果たす、ひとりだと、取り組むこと自体をあきらめがちな学生も、ピア活動にすると、取り組みがよくなることが多いです。
以上、いくつか経験例を挙げましたが、他にもいろいろあります。
どの学生も積極的に取り組める活動を、挟んでいくと、よりよい学習効果が得られると思います。