「~んです」は難しいんです! 2018年11月28日

『みんなの日本語Ⅱ』26課に出てくる初級文型の「~んです。」日本人は会話でよく使いますよね。

でも、学生にとって、「~んです」を習っても、使いこなせるようになるには、難しい文型です。

「~んです。」は使わなくても、文は成立します。
また、「~んです。」を不自然に強調して発話する傾向も見られます。

テキストの練習B-1は、例えば、大きなリュックを背負って歩く知人を見かけ、興味を持ち、「山へ行くんですか。」と話しかける練習です。

私はいつもこの練習は後回しにして、練習B-2、例えば、友達が持っているかばんを見て、いろいろ知りたい気持ちで、「いいかばんですね。どこで買ったんですか。」の練習から始めます。

この文が自然に浮かぶ場面を提示し、まずは、質問をたくさん考えさせてから、「~んです。」を導入して、練習に入ります。

習った文型を学生が普段、意識して使うようにしないと、新しい文型はなかなか定着していきません。
次の課に進んだ後も、教師が既習文型が使えるように、導いていくことが大切です。

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