「敬語を使ったロールプレイ」で日本人役を学生がする意味 2018年11月18日


初級テキスト『みんなの日本語』のラストを飾るのは敬語です。日本人でも難しい尊敬語、謙譲語をルールに則って教えます。

もちろん、初級で教えただけではすぐに定着は難しいです。中級や、上級レベルになっても、学習者のニーズに合わせて「敬語を使って話す」練習をします。
その際、ロールプレイがよく行われます。

敬語を使って話す場面はいろいろ考えられます。

初対面の日本人と、互いに敬語を使用し、自己紹介~世間話をする

アルバイトなどでお客様に敬語を使って話す

教師や、上司など、上の立場の人間に敬語を使って話す

「敬語でロールプレイ」というと、教師も学生も敬語に焦点を当てがちですが、実は「日本人役」、特に、上の立場の役を学生にさせるのはとても意味のあることだと思っています。

練習するときはどちらの役もさせますが、敬語を使う側、敬語を使わない側、両方の立場を演じてみることで、
「待遇表現」が身をもって理解できるからです。

教師や、日本人の上司役などをさせると、日本人らしく上手に話したり、威厳をもって演じたり、優しすぎてしまったりと、学生の洞察力の鋭さや、人柄が伝わってきます。

「日本人みたい!」「厳しい~。」など、ロールプレイの発表を見ている他の学生の声を聞きながら、楽しくできる活動です。

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