4時間しか知らない 2017年10月30日

日本語教師なので、どうしても個々の学生の意欲や上達具合が気になります。

けれど、全ての学生が語学のセンスがあるわけではないのです。

気になる学生の意外な姿を見たとき、あることに気づかされます。

スポーツ大会で抜群の運動神経を発揮しているのを見たとき、パソコンスキルが私よりずっと高いと知ったとき、料理が上手だと知ったとき、バイト先で活躍していると知ったとき、国で専門職をしていたと聞いたとき…。

教師が見ているのはたった四時間の彼らの姿。

見えないところで、すばらしい能力を持っている学生がたくさんいるのです。

日本語が苦手な学生を教えるとき、このことを肝に銘じるようにしています。

苦手なことに取り組むのはストレスがかかるものです。

日本語だけで、学生自身を判断してはいけないと、いつも思います。

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