自分の養成講座の教育実習のことは鮮明に覚えています。学生は3人でしたが、年上の優しい方ばかりで、緊張も吹き飛び、とても楽しかったです。
実習後、指導教官に、『あなたの童女のような笑顔がいい。ずっと大切にしてね。』と言われました。
私は表情が豊かとよく言われますが、いつもニコニコしているタイプではありません。実習が楽しかったから、自然に笑顔になったのでしょう。
数年後、東京で学校を掛け持ちしながら、毎日、違うレベルの留学生クラスを教えていた頃がありました。
授業と準備に精一杯の日々。疲弊していました。
そんなとき、ある学生に、言われた言葉…先生はどうして笑顔がないの?と。
その言葉で、私は学生とちゃんと向き合う余裕のない自分に気づかされました。
教師としてダメだなと思いました。
その後、もう一度、自分の原点に戻るため、教師の仕事を減らし、他の仕事と掛け持ちを始めました。
学生を大切に、笑顔を忘れずに、授業を楽しめるように。
笑顔は大切です。学生はよく見ています。
今でも、授業前は、笑顔!と、自分に言い聞かせてから、教室に入ります。