たくさんの教師を見てきましたが、学生時代、優等生だったんだろうなあという方が少なくありません。
私は不真面目ではなかったけれど、大人に対して、あまり心を開かない冷めた子どもでした。
先生に対しても、この先生は惰性で教師をしているとか、本当はこの仕事が好きじゃないとか、反対に、教科に情熱を持って教えている、教えるのが好きなんだなとか、冷静に見ていました。かわいくない子どもだったなと思います。
私が先生に関わらず、好きだったのは国語です。
先生の情熱にほだされ、好きになったのは世界史と現代社会。
自分が教師になってみて、実感したのは、やはり教えるのが好きじゃないと、教師を続けるのは難しいのではないかということです。自分もつらくなってくる気がします。
そして、今、私のように、冷めた視線で教師を見ている学生を見ると、何となく気持ちがわかるような気がして、不思議な気持ちになります。