学生との距離を測るのは難しいと、新人の頃はよく悩みました。
よく言われるのは、子どものように扱ってはいけない、友達になってはいけないということ。
これは当然だと思います。
ただ、経験からいうと、一定のラインを引いた上で、カウンセラー的な役割を果たす必要性が生じる場合もあると思います。
また、私は担任と、担任以外のクラスは距離感を少し変えています。
担任は学生管理も大切な仕事なので、なるべく学生とコミュニケーションを取り、いつもと様子が違うときは声をかけて話を聞いたり、学生が何も言わなくても、『話を聞いてほしい』と、顔に書いてあるときは、自分から話しかけます。
担任以外のクラスは、少し引いて、学生と接します。ただ、教師と学生も相性があるので、学生から相談されたときは、話を聞いた上で、担任に報告します。
様子がおかしいときも、声をかけて、
担任に報告します。
自分が担任のときは、他の先生の報告にずいぶん助けられました。
日本語学校の学生は慣れない環境の中、勉強とアルバイトでストレスもたまります。
教師は教えるだけでなく、彼らの心にも気にかけなくてはいけないと思います。
特に、日本語学校の学生の場合は。
私はよく学生と距離感が近いと言われますが、実は、お互いにラインは引いているので、自分としてはちょうどいいと感じていますが。
心がけているのは学生が話しやすい雰囲気をつくること。
教師によっても、考え方は違いますし、だからこそ、いろいろな先生がいて、学生にとってはいいのだと思います。
学生にとって、誰であれ、相談しやすい先生がいることが大切だと思います。